インタビュアー
調剤事業についてお伺いします。こちらの強みを教えていただけますか?
古屋
調剤は、どうしてもドクターの処方箋ありきのビジネスなんです。整骨院や訪問事業部、デイサービス事業部は、自分たちの努力次第で売り上げを上げられるんですが、調剤は処方箋が基準になるので、そこが一番の課題ですね。ドクターに「もっと患者様を診て、処方箋を出してください」とは言えませんし、ドクターにもキャパシティがありますから。
インタビュアー
確かに、売り上げの仕組みが他の事業部とは異なりますね。
古屋
そうなんです。でも、うちは工夫して売り上げを上げる仕組みを作りました。例えば、老人ホームや特別養護老人ホーム、有料老人ホームと提携しています。こういった施設では月に2~3回ドクターが訪問して処方箋を出しますが、その処方箋をうちが受ける形にしているんです。これも営業で契約を取りに行く必要がありますけどね。
インタビュアー
その処方箋を施設側が管理して、どこの薬局に渡すかを決めるということですね?
古屋
そうです。施設がどこに処方箋を出すかを決めます。よっぽどのことがない限り、一度契約したら継続的にその施設の処方箋を任されます。ただ、営業活動は大変です(笑)。でも、それだけで売り上げは大きく変わってきますね。
インタビュアー
営業活動の成果が調剤事業の武器になったということですね。
古屋
そうです。うちは調剤での強みをしっかり活かせていますし、来年には新たに2~3件の施設が提携予定です。
インタビュアー
施設側にとって、サニタと提携するメリットはどのような点にあるのでしょうか?
古屋
施設側のメリットとしては、まず薬の管理をしっかり任せられるという点ですね。利用者様が何十人もいると、「誰に何の薬を、いつ飲ませるべきか」という管理が複雑になります。例えば、朝用、昼用、夜用と分けてお渡しするんですが、透明な袋だとどれがどれだかわからなくなってしまうこともあります。
インタビュアー
確かに、それでは現場の負担が大きいですね。
古屋
うちは、朝の薬は赤い袋、昼は青い袋、といった具合に色分けをして渡しています。これなら一目でわかりますし、施設側での仕分け作業も不要になります。間違いが起きにくいですし、非常に楽になると思います。
インタビュアー
薬の管理が明確になるのは、施設側にとって大きなメリットですね。
古屋
はい、そう思います。このような仕組みを戦略的に整えてきたことなどが、施設側からも信頼していただけるようになりました。