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元ボクサーが選んだ次のステージは「デイサービス」
未経験から飛び込んだ“やりがい”のある日々

〇プロフィール

名前:齋藤 裕太
入社年度:2024年
資格:柔道整復師
前職:ボクサー

 

次に選んだのが、まさか介護の現場だなんて、自分でも思っていませんでした。

私は9年間、プロボクサーとしてリングに立ってきました。厳しいトレーニングや減量、試合のプレッシャーと向き合う日々は、まさに自分との闘い。そんな日常のなかで、将来のキャリアについて深く考える余裕は正直あまりありませんでした。それでも引退を見据えたとき、第二の人生にどんな道を選ぶべきか悩む自分がいました。まさかその答えが「介護」の現場にあるとは、当時の自分には想像もできなかったのです。

「身体のメンテナンスを受ける側」から「整える側」へ

私がこの業界に関心を持つようになったのは、ボクサーとして現役で活動していた時期に通っていた接骨院での体験がきっかけです。
トレーニングで酷使した身体を施術によって整えてもらうことで、パフォーマンスが明らかに変わるのを実感していました。
疲労が抜け、身体が軽くなるだけでなく、心も前向きになれる。そんな経験を重ねるうちに、次第に「自分もいつか、人の役に立つ施術ができるようになりたい」と思うようになったんです。

それは、「受ける側」の視点から、「支える側」「整える側」への意識の変化でもありました。選手として身体のケアを受けてきたからこそ、そのありがたみも難しさもわかります。
だからこそ、自分も同じように、人の身体に寄り添い、回復をサポートする存在になれたら——その想いが、私を次のステージへと導いてくれました。

不安より”ワクワク”が勝った転職

異業種からの転職ということで、もちろん最初は不安もありました。施術の世界も、介護の現場も、まったくの未経験。知識も経験もない中で、本当にやっていけるのか?という思いがよぎったのも事実です。

でもそれ以上に、「新しい世界に飛び込むことが楽しみ」という感情の方が強かったんです。これまでの人生の中で、自分が一番成長できた瞬間って、いつも“未知のことに挑戦したとき”だったなと。ボクシングも、最初は何もできなかった。でも少しずつ積み重ねていくうちに、自分でも想像できなかった場所に立てるようになった。だから今回も、「やってみなきゃわからない」という思いが背中を押してくれました。

安心感を与えてくれた、研修や制度のサポート

サニタに入社してまず感じたのは、「こんなにも丁寧に支えてくれるんだ」という安心感です。未経験でも一つひとつ段階を踏んで学べるように、現場に出る前の座学や実技研修がしっかりと用意されています。わからないことをそのままにせず、すぐに相談できる環境があるのもありがたかったです。

また、グループ全体でのサポート体制も手厚く、たとえばグループ薬局で処方された薬の費用を全額会社が負担してくれるなど、福利厚生面の安心感も大きいです。医療・介護・治療の3つの分野を展開しているサニタならではの横断的な支援も多く、「ここなら、長く安心して働いていける」と心から思えました。

「気持ちよかった」の一言が、明日への原動力

デイサービスの現場では、日々の積み重ねの中にこそ喜びがあります。派手な成果が見える仕事ではないけれど、一人ひとりの利用者様に真摯に向き合い、その日その時に必要なケアを提供する。その中で、ふとした瞬間に「気持ちよかったよ、ありがとう」と声をかけてもらえることがあります。

その一言が、本当にうれしい。誰かの役に立てた実感があると、「明日もまた頑張ろう」と自然と思えるんです。大きな声で感謝されるわけじゃなくても、表情やちょっとした言葉から伝わる思いが、自分の中で静かに積み重なって、仕事のやりがいにつながっていきます。

”物静か”だと思っていた利用者様のエネルギー

入社前は「高齢者=静かで穏やか」というイメージを漠然と持っていました。でも実際に働いてみると、そのイメージはすぐに覆されました。
皆さんとてもパワフルで、冗談を飛ばして笑わせてくれる方や、昔の武勇伝を語ってくださる方など、人生経験に裏打ちされたエネルギーに満ちています。

中には、私がボクサーだったことを話すと「昔は俺もやんちゃだったよ~」と笑いながら拳を構える方もいて(笑)、日々こちらが元気をもらっています。
そんなふれあいの中で自然と会話が増え、気づけばマッサージの指名をいただけるようになりました。こうした日々の積み重ねが、自信にもつながっていますし、「もっと深く関われるようになりたい」という気持ちから、将来はケアマネージャーの資格取得も視野に入れています。

未経験こそ、飛び込むチャンス

「経験がないから、自分には無理かもしれない」と思っている方もいるかもしれません。
でも、私自身がまったくの未経験からこの世界に飛び込んで、今こうして働けているのが何よりの証拠です。大切なのは、“経験”ではなく“気持ち”です。
「やってみたい」という思いさえあれば、人はちゃんと成長できます。

そして、未経験だからこそ素直に学べるし、先入観がない分だけ視野も広い。今思えば、ゼロからスタートしたことが自分にとっての強みだったとも感じています。
迷っているなら、その瞬間がチャンスです。踏み出す勇気さえあれば、きっと新しい世界が待っています。

 

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